神奈川県における医療需要の展望について、皆さんはご存じでしょうか。
どのように医療需要が変化していくのか、データを元に推計したものを神奈川県が公表しておりましたので、その中より内容を少しまとめてみました。
医療需要が将来的にどのように変化するのか、その予測をあらかじめ把握しておくことによって、ニーズの変化を事前に知ることが出来ます。
ニーズの変化を知ることは、すなわち「自分自身がどのようにするべきか」ということを知るための、一つの指針となるのです。
そこで、今回は同県の医療需要に関する展望について、ご紹介したいと思います。

入院医療需要は回復期、急性期、高度急性期、慢性期の順で増加

同県における、入院医療需要に関して推計をとったものがあります。
そのデータによると、2013年時点では47.734人/日となっているものが、2025年には60.816人/日に、2040年には66.600人/日にまで増加すると見込まれています。
これは、2025年には需要がおよそ1.3倍程度に、2040年には1.4倍程度まで需要が高まる見込みという結果となっています。
また、病床機能に関するものでは、回復期<急性期<高度急性期<慢性期の順で増加するものと推計されていますが、需要の増加率が最大となっている回復期においては、なんと約1.4倍にまで需要予測が膨れ上がっています。

神奈川県は人口減少の影響で、主要な疾患の患者数の増加が予想される

同県は、一時までは人口の減少が見られませんでした。
しかし、今ではゆるやかにではあるものの、人口減少に転じ、その状況は進んでいます。
また、人口自体は全国でも2位とされていますが、老齢人口の割合が非常に高く、増加率の高さも問題視されている所であり、患者数に関しても全体的な増加が予想されています。

その中でも、特に主要とされる疾患の増加に関しては、どの程度増加する見込みなのか、その推計が既に出されています。
例えば、癌であれば2010年と比較し、2025年には胃癌が1.36倍、前立腺がんが1.37倍と算出されています。
同様に、急性心筋梗塞や、脳卒中、肺炎や骨折等に関しても、1.4~1.6倍前後になるものと予想されている状況です。

神奈川県は東京都への患者の流出が目立つ

また、神奈川県は交通が発達しているため、都内へのアクセスが容易です。
そのため、県内の区域から都内への流出も目立っています。
特に、横浜や川崎から都内への急性期患者、回復期患者の流出が目立っている状況です。
もちろん、流出だけではなく、流入もあるのですが、基本的には県外(特に東京都内)への流出過多であることが問題とされています。

  • 1